“部下に指示が通らない””うまくコミュニケーションできない”、この様に感じたことはありませんか?新型コロナの影響でリモートワーク環境がより進むなかで、さらに難易度が上がっているかもしれません。

一般的にこのような問題は上司の手腕が原因とされることが多いです。しかし、何が問題なのかはわからないと思います。そこで今回は部下に信頼してもらうことの利点と方法について取り扱いたいと思います。

部下に信頼してもらうメリット

厚生労働省の調査では、労働者の離職理由として上昇率が高い項目に” 職場の人間関係が好ましくなかった ”をあげています。
割合から見ても、定年退職や労働時間、収入の次に高く、女性に至っては2番目に高くなっています。

厚生労働省発表、平成 30 年雇用動向調査結果の概況より作成

つまり、部下と良い関係を築き上げることは社員の離職率を下げるという利点があります。
まずは部下と接する際のポイントをおさえて、信頼される上司を目指すのはいかがでしょうか。

目次

1.柔軟なリーダーシップ
2.相手目線の説明
3.まとめ

1.柔軟なリーダーシップ

ここでは、SL理論を活用したリーダーシップについて説明していきます。

リーダーシップがあるとはどのような人を示すのかを知り、頼れる上司を目指しましょう。

SL理論の活用

SL理論とは、Situational Leadershipの略です。つまり、部下の成熟度にあわせてリーダーシップのスタイルを変えるという考え方です。

SL理論にあるリーダーシップは、共労的行動(サポートコミュニケーション)と指示的行動(業務指示)の高さで4つにわけることができます。また、社員も新人、若手、中堅、ベテランのように4つにわけることができます。
社員の成熟度にあったリーダーシップで部下と接することが重要です。

共労的行動(サポートコミュニケーション)とは、部下とコミュニケーションをはかり意思疎通を行うことです。
指示的行動(業務指示)とは、指示により部下の役割、行動を規制を行うことです。

S1.教示的リーダーシップ
具体的に指示し、事細かに監督することが必要です。また、意思決定はリーダーが行います。
主に新入社員など、仕事に不慣れで仕事の全貌が見えない状態の社員に有効です。社員を導くことが求められます。

S2.説得的リーダーシップ
自分の考えを説明し、疑問に答えることが必要です。
主に若手社員など、仕事に慣れはじめて自身のやり方を模索している状態の社員に有効です。

S3.参加的リーダーシップ
部下を認めて意見を聞き、部下が適切な問題解決や意思決定をできるよう取り計らうことが必要です。
主に中堅社員など、能動的に仕事を行える状態の社員に有効です。

S4.委任的リーダーシップ
部下と話し合い、合意の上で目標や課題を決め、部下に任せて成果の報告を求めることが必要です。
主にベテラン社員など、自ら判断が可能で自身のやり方を確立した状態の社員に有効です。

これら4つのタイプを使いこなせつことは信頼できる上司として重要事項です。

特に、しっかりと部下と話し合うことはリーダーが意思決定をする際にも役立ち、部下との思考相違点も見えやすいので、学術的にも推奨されています。

❝集団内葛藤に建設的に対処するためには、自己の意見や願望を主張するだけではなく、葛藤相手との共同志向し、葛藤の原因や解決方法を検討する方略が最も有効であることが示されている(Blake & Mouton, 1964)。❞

このようにSL理論を活用することは支持する側からしてもメリットがあります。

2.相手目線の説明

ここでは、”部下にうまく説明できない”、”部下に伝わっているか不安”という悩みを解決していきます。

情報量の違い

部下と上司の間には情報量の違いが生じます。部下にうまく指示ができない原因にもなるので情報量の差を認識しましょう。

こちらはわかっているものだと考えていますが、向こうはそうではないです。この違いにより最終成果にズレが生じます。

部下にやる気を出させる

部下は情報が少ないため、仕事の意義がわからないことがあります。そのような状態で仕事をしてもやりがいが感じられません。

部下のやる気を引き出すには、部下が仕事に手応えを感じることが重要です。人が物事に手応え感じるには目標や対象を明確に知る必要があります。つまり、上司ができるだけ下に情報を伝えることは部下が認識を得るのに繋がります。

また、部下に説明するときには”仕事の意義や価値””仕事の担当理由””仕事の評価方法””上司の考え”をわかりやすく伝えると部下は仕事の目標を認識しやすくなります。

仕事を任せるときには、リーダーとして本質的に達成してほしいことやその基準を最初にしっかりとすり合わせておくことが必要です。お互いの認識が合うまでは仕事を任せずにコミュニケーションを取ってイメージを合わせることがポイントです。
一番下まで自らの言葉で考えを伝え、部下に認識を得てもらうことで部下からの信頼が得られます。

<プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ
髙木晴夫著より引用、弊社にて加工>

3.まとめ

今回は部下に信頼してもらうコツについて紹介しました。いかがだったでしょうか。
ここでポイントについて少しおさらいします。

・部下にあわせてリーダーシップを使い分ける

・最終成果のイメージや基準がすりあうまでコミュニケーションを取る

この2点はとても重要なので最後に繰り返しお伝えいたしました。
人間それぞれ性格や経験、人となりが違うので幾らタイプに分けて接しても難しいことは事実です。しかし、少しでも相手に合わせることで状況が改善されるはずです。物は試しだと考え、今回ご紹介したことを参考にしていただければ幸いです。