リモートワーク環境での業務がはじまり1ヶ月が経過しました。今までの環境と違う中で成果をどのように上げていくべきか難しく感じているかもしれません。そうした中で環境が長期化することを視野に入れ、早めの対応を考えることが重要になると思われます。
そこで今回はリモートワーク環境下でもうまく成果を出すためのメソットを取り上げ、解説していきます。

目次

  1. やる気に繋がる勤務体制
  2. 今やれるPDCAサイクル
  3. リモートワーク環境下での組織維持

リモートワークが導入され、Twitterでは、リモートワークに対して“切り替えが難しい”、“ずっと家にいると休日みたい”、中には“寝坊してもなんとかなる”、“監視を切り抜けるためにマウスだけ動かしている”などの声がみられます。

この記事を読んでくださっている方の中にも、このままの日々が続いて自分も会社も大丈夫だろうか、と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
加えてリモートワーク環境下で働いていると、まわりの仕事に対するやる気や熱量が分からず不安になることもあります。

この記事がそうした悩みを解決し、社員の方のモチベーション維持や企業の活力維持に繋がれば幸いです。

1. やる気に繋がる勤務体制

リモートワーク環境下になり、最初の段階で部下の業務の進捗状況が見えにくいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
すでにこれを解決するために下のような案を実践している方も多いかもしれませんが、下記の4つを徹底することでそうした業務の進歩状況を分かりやすくすることができます。

①勤怠管理の厳密化

②オンラインミーティングで進捗報告

③細かなタスク管理

④詳細な営業日報

しかし、これらはやりすぎてしまうと、逆に悪い方向へ進む可能性があるのが注意点です。少し別の視点からこれらを捉えてみます。

勤務開始を9時にして毎日監視をしたとして、本当にそれで生産性が上がるのか、ということを考える必要があります。自宅で切り替えが難しい中、取り敢えず9時に勤務開始したもののしばらくは集中力が上がらないという方もいらっしゃるかもしれません。

オンラインミーティングは推奨されていますが、これも質を意識する必要があると思います。日に何度も報告を行うものや、勤務はじめに前日の報告を何十分もかけて詳細に聞くようなものではあまり意味がないかもしれません。

加えて、タスク管理と営業日報に関しても、30分や1時間単位の記録はかなりの労力を必要とする為、逆に生産性を下げてしまう恐れがあります。

これらはすべて業務を可視化して、社員の正当な評価や会社の成果に繋げたいという気持ちの表れかもしれませんが、やられている側からすれば“常に監視されている気分”、“会社から信頼されていないのでは”というようにいい気分に感じない人もいるということを意識したいところです。いき過ぎた管理や監視は働き手のパフォーマンス減退に繋がってしまうかもしれないのです。

また、こうした気分のよくない環境が続いてしまうと会社に不満を覚え、転職を考える方も増えてしまうのではないでしょうか。

下のグラフをご覧ください。主な転職理由をグラフにしたものです。
グラフを見てみると“会社の経営方針に不満”、“事業又は会社の将来に不安”という転職理由が上位5つの中に入っています。

厚生労働省(仕事をやめた者の退職理由)より作成(%)

想像してみてください。“会社から信頼されていないのでは”という不安や監視による息苦しさを感じながら、成果が出るのかわからないリモートワークをする日々。このような環境が続くことで、気が付かないうちに会社へ不満を抱くようになり、転職してしまう恐れがあります。

そこでリモートワークに切り替えるという状況を企業の存続活動へつなげる工夫を考えていく必要があります。今までの“誰が何をしているのかを詳細に把握する”という考え方からまずは以下の点を意識してみるのはいかがでしょうか。

・会社の信頼維持

・仕事環境のフォローアップ

「会社の信頼維持」では、コロナ環境での需要変化を感じ取ることを意識します。

「仕事環境のフォローアップ」では、オフィス環境での業務にリモートワーク環境を近付けることを意識します。

これを意識して先ほど紹介した4つの解決案を少し変えてみましょう。

・朝礼として5分のオンライン会議を行い、それを始業確認とする

・余裕のあるタスク設定とタスクの優先順位を可視化する

このようなちょっとした工夫で社員の方のストレス軽減や時短になります。しかし、そのまま生産性向上や成果向上にはつながりません。そこで、次にリモートワークで成果を上げる方法をご紹介していきます。

2.今やれるPDCAサイクル

リモートワークに切り替えてみたものの業績維持が難しく感じている企業も多いと存じます。中にはリモートワークを行うことに集中してしまい、成果を上げる方法を考えられていない状況のところもあるかもしれません。そこで何から手をつければいいか分からないという状態の解決方法をご紹介します。

a)業務棚卸表の作成

まずは業務棚卸表を使って現在の業務を種類分けします。

この表の中で稼働時間の項目が成果に直結する業務になります。まずはここの内容に重点を置くことで業績維持に繋げやすくなります。また、成果に直結するのでリモートワーク環境下でも社員のモチベーション維持にもなります。

b)PDCAサイクル

みなさんも新たな企画を行う際にはPDCAサイクルを利用すると思います。このPDCAサイクルをリモートワーク環境下にうまく対応させれば成果につながるかもしれません。

PDCAサイクルをうまくまわすのに「サイクルの周期を短くする」、「今やらないことを決める」、「目標のハードルを下げる」ことが必要かもしれません。

環境が著しく変化する今の世の中に対応するには「サイクルの周期を短くする」ことで多くのことを試す必要があると思います。具体的には周期を1ヶ月や3ヶ月にするなど。

多くのPDCAサイクルをまわす中で、やみくもに試行しても逆効果になります。そこで、あらかじめ「今やらないことを決める」のはいかがでしょうか。先ほど紹介した業務棚卸表を使用してみるとより考えやすいかもしれません。例えば、「業務棚卸表の非稼働時間や準稼働時間には手をつけない」と決めます。何をしないか決めたことで成果に直結する業務を試行改善しやすくなります。

3.リモートワーク環境下での組織維持

いかがだったでしょうか。世の中がこのような状態では成果が下がる一方でも仕方がないと感じられるかもしれません。しかし、リモートワーク環境が長期化しても組織を維持するためには、今からリモートワーク環境でも成果を上げる工夫が必須です。この記事がリモートワーク環境下での仕事環境整備や成果維持に少しでも参考になればうれしく思います。